こうした施策を次々に打ち出し、売り上げが伸びていた中、新型コロナウイルスの感染拡大が始まる。
コロナ禍でも売り上げを伸ばせた理由はどこにあるのか。太田さんに聞くと、「コロナ禍で、お客さまの動向はガラッと変わりました。具体的には『5年後ぐらいにこんな風になるんじゃないかな』と予想していた社会に一気に変わった、と思っています」と話す。その社会変化と商品がマッチしていたことが、売れている理由だという。
動向が変わったポイントは2つある。
1つは、「シーンレス」を好む傾向だという。
「お客さまの『きちんと吟味して、後悔しないものを安く買いたい』という傾向が強まっていると思います。だからこそ、かっちりしたときだけしか着られないとか、カジュアルなときしか着られないとか、この1カ月しか着られないといったシーンやシーズンが限られた商品は、なかなか手が出しづらいのではないかと思います。そんな中で、ウツクシルエットパンツはカジュアルでも、きれい目でも、シーンの幅が広く使える商品であることが、お客さまの動向と合致したのではないでしょうか」
もう1つは、「パーソナライズ」を意識する傾向だ。
「『これが、あなたにとって一番いい商品だ』とパーソナライズされた商品の需要が高まっています。今は化粧品でもシャンプーでも、肌質や髪質に応じて1つのブランドでさまざまな選択肢がある商品が支持されています。カラー展開が豊富なウツクシルエットパンツを始め、グローバルワークの女性向け商品全般で、カラー診断や骨格診断の要素をECサイトでプロモーションに加えています(取材時点、現在は終了)」
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