インターネットの中に構築された仮想世界を意味するメタバース。コロナ禍真っただ中の2021年には、フェイスブックの創業者マーク・ザッカーバーグ氏がメタバースの構築に注力すると宣言し、社名をメタに変更して話題となりました。
メタバース自体は30年前からあった概念ですが、注目を集める大きなきっかけの一つとなったのは、やはり「コロナ禍」です。人同士が直に接する機会が制限され、影響はビジネスシーンにも及びました。
22年12月26日、読売新聞が「東京海上日動がメタバースで保険販売、アバターで販売員と対話」と題し、保険販売でもメタバースを活用する取り組みがあることを伝えました。
ただ記事への反応はさまざまです。「従来のネット申し込みより人間的でいい」などと肯定的な声もありますが、「メタバースで販売するメリットは何だろう」「何がしたいのか理解が出来ない」と冷ややかな反応も多く見られます。
第8波の広がりが懸念される一方で、世の中は脱コロナへと向かいながら日常を取り戻し、その反作用か、一時メタバースに向けられていた熱気が徐々に冷めつつあるように感じます。
職場ではテレワーク実施率が徐々に下がり、過去の姿に戻るだけの出社回帰現象が多々見られるようになりました。今後も進む脱コロナの流れに、職場はどう向き合っていけばよいのでしょうか。メタバースが職場環境にもたらす可能性も踏まえて考察したいと思います。
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