決算資料からは、“W杯効果”がABEMA全体に広がっていることが分かる。1週間当たりの利用者数を示す「WAU」(Weekly Active Users)は、W杯期間中は過去最高となる3409万WAUを突破。W杯終了後も、1月のWAU値が前年比で1.4倍となった。
各チャンネルの視聴数をW杯開幕前後で比較した場合、「格闘技」は5.7倍、「バラエティー」は2.0倍となるなど、各チャンネルにもその効果が出ている。いずれも目標としていた数値を上回ったという。W杯で好調だったスポーツチャンネルの中でも格闘技の伸びが顕著だったことから、新たに「ボクシング」の専門チャンネルを立ち上げることも決めた。
こうしたことから藤田社長は「広告主が増え、コンテンツホルダーにも価値を認めてもらえるなど、ABEMAにとってW杯は価値が大きく向上した大会となった」と総括した。
サイン―エージェント全体の業績は、売上高が1675億7700万円(前年同期比2.1%減)、営業損益は12億円の赤字だった。通期では7200億円(同1.3%増)、営業利益は400億〜500億円の黒字を見込んでいる。
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