これからの消費トレンドの中心を担う存在として注目されている「Z世代」。1990年代中盤以降に生まれたこの世代の人たちは日々どんなことを感じ、どんな価値観を重視しているのか。将来の市場拡大やシェア獲得を見据える企業にとっては、そこを把握することがカギの一つとなる。
市場縮小への危機感を持ち、Z世代へのマーケティングに注力しているのが、「カンロ飴」「ピュレグミ」などで知られる菓子メーカーのカンロだ。同社の主力商品はあめとグミだが、ブームが続くグミに対して、あめは若者が積極的に購入する菓子ではなくなっている。市場を拡大していくためには、若い世代にもあめに親しんでもらうことが大きな課題だ。
こうした背景から、カンロが実施しているのが「Z世代 飴の原体験共創プロジェクト」。単に「若者にウケそう」な商品をつくるのではなく、「あめ」と「Z世代」の両方を徹底的に深掘りすることから始めたプロジェクトだという。果たして、どのようなプロジェクトなのか。そして、どんな商品ができてきたのか。担当者に話を聞いた。
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