前述した指標設計ができた後、ボトルネックになるのが「データが集められない」「その進捗を随時把握できないがゆえにアクションが取れない」といった課題です。
企業が人的データを効率的に一元管理することで、こうした課題の解決につながり、効果的な業務遂行のための基盤づくりになります。これによって効果的な開示戦略の立案や、人材戦略にひも付いた施策のPDCAが可能になります。
そのために必要な要件は
といった基本的な要件であると同時に、
といった発展的な要件を設定することで、より人的指標管理を進化させていく必要があります。
このような人事の検討にとどまらない指標設計と、その指標設計のための基盤構築が、人的資本経営においては必要不可欠といえます。
次回は、これらの指標における現状との差異からひも解いた課題を解決する施策の立案として、特に各企業における関心の高い「エンゲージメント向上」のための新しい施策について説明します。
久保田 勇輝(くぼた ゆうき)
アビームコンサルティング株式会社
執行役員 プリンシパル 戦略ビジネスユニット 人的資本経営コンサルティングチームリード。
パッケージ会社/コンサルティングファームで人事コンサルティングに従事。人事の戦略、プロセス、テクノロジーの事業責任者として、多くの企業の人事戦略策定、タレントマネジメント、DX構想から業務設計、システム構築まで一貫したコンサルティング実績を有する。
細田 俊之(ほそだ としゆき)
アビームコンサルティング株式会社
戦略ビジネスユニット シニアマネージャー 人的資本経営コンサルティングチーム。
コンサルティングファームで人事コンサルティングに従事。多くの企業の人事戦略策定、タレントマネジメント、DX構想から業務設計、システム構築まで一貫したコンサルティング実績を有する。
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