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忙しいビジネスパーソンが楽しく英語を学ぶ、どうすればいいのか英語×リスキリング(3/5 ページ)

» 2023年03月30日 08時30分 公開
[幾嶋研三郎ITmedia]

ビジネスパーソンにおすすめの作品『マネーボール』

 ビジネスパーソンの英語力を向上させるために、ある映画を紹介します。WBC(ワールド・ベースボール・クラシック)で侍ジャパンが優勝したこともあって、野球が盛り上がっていますが、球団編成のトップであるGM(ゼネラルマネジャー)を主人公(ビリー・ビーン)に据えた『マネーボール』という作品をおすすめします。

 この映画は野球界で働いている人たちの会話なので、ビジネスパーソンに役立つ内容が多く出てきます。特に主人公が同僚や上司、取引先の球団とどのようなコミュニケーションをとっているかを意識して見てください。また、米国で目上の人に話す際の言い方なども学べます。

映画『マネーボール』で英語を学ぶ

 実際のフレーズを少しご紹介します。1つめは、選手から転身し若くしてアスレチックスのGMとなった主人公ビリーと、イエール大学経済学部卒のピーターとの会話シーンです。貧乏球団が勝つために、スカウト選手の情報収集をしてきてくれたピーターに対して、ビリーがデータの説明を求める場面で

 ”Why don't you walk me through the board?”

 「ボードで説明しろ」

 というフレーズが出てきます。ここでのポイントは、Why don't you walk me through 〜?「〜を説明してくれませんか」という意味になります。

 動詞 walk (人)through (モノ)は「(人)に (モノ)を説明する」という意味で、「explain」と比較してより「丁寧に順を追って説明する」というニュアンスがあります。

 使用例を挙げると、

 “I liked the proposal you gave during the meeting. Why don't you walk me through the details?”

 「会議中になさった提案は、良かったですね。よければ、詳細を説明してくれませんか?」という使い方ができます。

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