「函館新幹線」ついに公約へ! 想定ダイヤをつくってみた杉山淳一の「週刊鉄道経済」(6/8 ページ)

» 2023年05月13日 08時00分 公開
[杉山淳一ITmedia]

東京〜札幌、東京〜函館、函館〜札幌の相互接続

 次は列車名と表示色の設定だ。東京〜札幌間は「はやぶさ」とし、色はE5系にちなんでミドリ。函館〜札幌間は在来線の「北斗」を継承する。東京〜函館間は「ひばり」とした。色はブルー。鳥の名前にしようと函館市の鳥を調べたら「やまがら」だった。これは「やまびこ」と紛らわしい。そこで往年の東北本線の特急「ひばり」の名を復活させる。ひばりは上野〜仙台間の列車だった。走行区間としては上野〜青森間の「はつかり」のほうが近いけれど、これも「はやぶさ」に間違われそうだ。

列車種別画面で、時刻表画面の列車の表示方法を指定する

 列車の設定に優先度がある。「速度の高い列車」「重要度の高い列車」が優先で、これは「他の列車と調整しない」列車だ。先に特急、次に急行、そして各駅停車の順だ。特急の邪魔をしないように急行を設定し、各駅停車は特急や急行に追いつかれたら駅で待避する。

 今回は速度の差はないから、まず「東京〜札幌」「東京〜函館」をそれぞれ1時間おき、30分ずらして交互に設定した。これは現在の東京〜大宮間の新函館北斗行き、新青森行きダイヤに準ずる。上越、北陸新幹線も走る区間だから、現状の運行本数を維持する。OuDiaは各駅停車の列車を入力すると駅間の最短所要時間を記憶する。列車をコピーして始発駅の時刻を入力すると、終点までの時刻を自動的に設定してくれる。だからすべての駅の時刻を入力する必要はない。

市販の時刻表に似た画面に列車の時刻を記入していく
時刻表に記入したとおりにダイヤを描画する。列車の線が時間の経過によって次の駅へ向かっている

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