さらに、ゲーム会社側も自社のゲームの映画化やドラマ化のノウハウが溜まってきている点も、重要な変化と言えます。
今回の任天堂の映画『スーパーマリオ』への挑戦と成功には、恐らくは19年の映画『名探偵ピカチュウ』での経験が生きていると思われます。
どちらの映画でも、任天堂やポケモンのメンバーが、映画制作会社側とかなり密なコミュニケーションを取っていたようです。
一方のソニー、プレイステーション陣営も、19年に同社のゲームコンテンツの映像化のための専門会社として「PlayStation Productions」という子会社を設立。この会社が映画『アンチャーテッド』や『The Last of Us』のドラマシリーズ化などの映像化の立役者として機能しており、直近では9月に『グランツーリスモ』の映画公開を発表するなど、複数の映像化プロジェクトが走っているようです。
(参考記事:映画『グランツーリスモ』予告編公開。実話に基づく「ゲーマーからプロレーサーへの道」)
実は、これに呼応するように、任天堂も22年7月に、モーションキャプチャー事業を主力としていたダイナモピクチャーズ株式会社をベースに、ニンテンドーピクチャーズ株式会社を設立しています。
ゲーム会社自体も、映像化への注力や組織作りを明確に行ってきているわけです。
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