冷静に振り返ってみると、実はゲーム観賞やゲーム応援というコンテンツは、既に様々な分野で重要な人気コンテンツとなっています。
YouTubeのライブ配信で人気のコンテンツと言えば「ゲーム実況」ですし、ライブ配信の同時接続数の世界記録をもっているのも、ゲームの世界大会です。
こうしたゲーム実況人気はテレビ番組にも派生しており、最近では『有吉ぃぃeeeee!』のように、ゲームプレイ自体がテレビ番組のコンテンツになる時代になっています。
さらに、eスポーツの人気上昇に伴い、ゲームの大会の観戦も、さいたまスーパーアリーナが満員になる規模で開催される時代になっているのです。
(参考記事:さいたまスーパーアリーナが超満員に!なぜeスポーツ観戦が盛り上がっているのか?)
既にゲームは、さまざまなシーンでエンタメの主役の1つになっていると言えます。今日まで、ゲーム原作の映画が映画業界において主役の座になれなかったのは、過去の大きな失敗がトラウマになっていた影響だと考えると、映画においてもゲーム映画の黄金時代がこれから到来するのは必然と考えることも出来るかもしれません。
ゲームの映画化については、映画『スーパーマリオ』にも携わった宮本さんが興味深い発言をインタビューでされています。
それは「ゲームの映画化って大体面白くならないんですよ。なぜならゲームとはインタラクティブなものであり、物語はプレイヤーの中で自然と出来上がっていきます」というものです。
(参考記事:【完成版】宮本茂氏「ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー」インタビュー)
今回の映画『スーパーマリオ』の大ヒットを見る限り、そうしたゲームの映画化の難しい課題の乗り越え方を、任天堂や宮本さんは1つクリアしたように感じます。
1つのステージをクリアしたからには、間違いなくさらに高いハードルを設定して次のステージに挑むことになるのが、マリオというキャラクターの宿命であり運命のはず。
これから任天堂や宮本さんが、ゲームの映画化に注力してくれるのであれば、間違いなく今回の映画『スーパーマリオ』の大ヒットは、単発での偶然や奇跡ではなく、ゲーム映画の黄金時代の到来の入り口だったと振り返ることになるはず。
まずは、今回の映画『スーパーマリオ』がどこまで記録を伸ばしてくれるかを楽しみにしたいと思います。
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