リメイクイージーの会員ランクは「シルバー」と「ブラック」の2種類となる。当初は通常、VIP、VVIPと細かくランクを分けていたが、現在はシルバーとブラックに統一している。同店の公式SNSを通じて不定期で会員を募集しており、渋谷店は3分足らずで売り切れる盛況ぶりだ。
現状募集しているのは月会費3000円(飲食代は別途)のシルバー会員のみで、ブラック会員は店舗を立ち上げた際に行ったクラウドファンディングでしか入手できないという。一段と希少性を高めることで、ブラック会員のステータスを差別化しているわけだ。
いずれの会員も、貸し切りなどではない通常利用の場合、ゲストを3人まで同伴できる。現在、渋谷店の会員は約1000人にのぼるというが、一体どんな人が会員なのか。
「会員の男女比は1対1で、女性は20〜35歳、男性は30〜45歳がボリュームゾーンです。女性はもっぱら女子会需要で、男性は女性のゲストと一緒に来店されることが多いですね。一人でゆっくりパフェを堪能される方もいます。ちょうど声をひろいやすい距離感でカウンターを設計しているため、パティシエとの会話が生まれるほか、一人で来店された方同士の会話がはずむシーンもあります」
若年層の女性が会員になる大きな動機は、ステータス感ではないかと林氏。
「SNSでは『こんな素敵な場所に行っている私』『こんな特別な体験をしている私』を発信するのが1つのステータスの見せ方になっています。流行っているけど誰でも行けるわけではない会員制の店は、より見栄えがいいですよね。そういった欲求のある若年層女性がトリガーになって、いろいろな人が巻き込まれて会員層が広がっている気がします」
SNS投稿の需要を満たすため、パフェを撮影する際もっともキレイに写るように照明が配置されているそうだ。多くの人がパフェを目当てに来店するが、なかにはカクテルだけを注文する人もいる。来店頻度が上がるほどパフェとカクテルのペアリングを楽しむ人が増えるとか。
1カ月ですぐに退会する人もいるが、いつでも会員になれるわけではないこともあり、比較的長期で継続する人が少なくないという。22年の渋谷店の実績では、平均会員期間が13カ月だった。利用回数の制限がないため、1カ月に12回来店した人もいたという。
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