レースボクサーの異例のヒットを受けて、9月7日には同じレース素材を使った「レースブリーフ」も発売。男性用下着のカテゴリではボクサーパンツが圧倒的に人気であるため、第一弾はボクサーだったが、当初からブリーフを発売するアイデアはあったそうだ。
「ブリーフもボクサー同様、通販を中心に好調に推移しています。現在は他社からもレースの下着が出ていますが、当社の商品を通じてレース下着の土台が築かれつつあるのかなと感じています」
ワコールメンでは「『追いつけない下着』をつくろう。」をブランドのステートメントに掲げ、市場の半歩先を見据えて商品開発をしている。消費者に驚きや感動を与える商品は何かと考えるなかで、レースボクサーやレースブリーフが生まれた。
多くの男性から支持を得た一方で、「レースの下着は恥ずかしい」などと抵抗感を持つ人もまだいる。
「接客していて、レースへの苦手意識が見えることはあります。そういった方々でも履いてみたいと思えるようデザインを工夫する、あるいは啓蒙活動を行うなどのアクションが求められると思います」
ただ、最初は抵抗感があっても機能性などのこだわりを説明すると、「じゃあ、試してみようかな」と気持ちが変わる人もいるそうだ。
レースボクサー、レースブリーフは、今後もシーズンごとに色などのバリエーションを増やす予定だ。「この波に乗って売り上げを拡大し、ワコールメンは本気でモノづくりをしているブランドだと感じてほしい。個人的にはワコール=男性用下着をつくっている会社と認識されるぐらいブランドを大きくしたい」と三井氏は意気込みを話した。
これは筆者の個人的な見解だが、甘すぎない絶妙なレースと時代の潮流にハマったことが万人ウケした要因ではないかと感じた。女性視点でも「パートナーに履いてほしい」「プレゼントしたい」と思えた。
男性用レース下着は他社からも続々と発売され、市場ができあがりつつある。それを牽引するブランドとして、ワコールメンはさらに進化するのか。今後の動向に注目だ。
写真提供:ワコール
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PR注目記事ランキング