(3)自然と思考の中で独自の中でフレームを作っている
「あえて”フレーム”として認識していないだけで、自然と思考の中で独自の中でフレームを作っている」――これが私の持論です。細かくお話します。
大学受験の時、物理の先生に「公式は覚えるな。京都大学に公式で解ける問題は出ない。だから理論を覚えて、自分でその理論から新しい公式を構築できるようになりなさい」と言われたことを覚えています。
マーケティングにおいても全く同じだと思っています。もちろん、公式(フレーム)は素晴らしいし、あるに超したことはないけれど、それで問題が解けるならマーケターなんて極論いりません。
それを超えたところに答えがあって、そこに向かうためにひたすら失敗を重ねて答えを見いだすのがマーケティングです。
その会社、ブランド、プロダクト、市場の特異性、組織理念、オペレーションを理解して、その上で独自のフレームを開発することが求められます。「汎用化フレーム」をいくら覚えても、残念ながらそのまま適用して使うことはできません。
だからこそ、その理想のフレームを自ら作り出せる「マーケティング思考力」を磨きあげるほうがいい、というのが持論です。優秀で結果を出してきたマーケターの人たちは、全員これを自然とやっているから、環境や商材が変わろうとも、ハイパフォーマーで居続けられるのだと思います。
マーケティング領域初心者で入ってきたインターン生がときどきフレームを覚えることに走ることがありますが、「それは違う」とこの理論の話をするようにしています。
ではどうすればこの思考力が高まるのか? ここについては育成や自身の経験上、考えがあるのでまたシェアします。
お読みいただきありがとうございました。
色んな外資マーケターに聞いてみた 高給取りをかなえる「マーケティング思考力」って結局何なの?
「優秀なマーケター=外資にいる」はもう間違い? 現代の優秀マーケターはどこにいるのか
「管理職になりたくない」 優秀な社員が昇進を拒むワケ
「管理職辞退」は悪いこと? 断る際に重要な2つのポイント
「ホワイトすぎて」退職って本当? 変化する若者の仕事観
時短勤務や週休3日が「働く母」を苦しめるワケ 働き方改革の隠れた代償Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PR注目記事ランキング