このまま今の仕事をしていて良いのか──「キャリア迷子」から脱却するヒント仕事を楽しむための「セルフリーダーシップ」入門(1)(2/2 ページ)

» 2023年12月13日 07時00分 公開
前のページへ 1|2       

自分を進化させるプロセスを楽しんでいこう

 では、セルフリーダーシップとは何かということをお伝えしていきます。

 まず、セルフリーダーシップの定義は「自分起点で動くことで、より良い状況を自ら作っていく力」です。

 たとえ、仕事の中で壁にぶつかったとしても環境のせいにせず「この状況で自分は何ができるのだろう?」と主体的に考えることで、“自分ができること”のアンテナが立ち、業務へ向き合うスタンスが変わっていきます。

 アンテナが立つことで、業務の見え方ががらりと変わり、自分が思う以上に、日常にもできることがたくさんあることに気が付きます。今いる職場でも、自ら楽しみを見いだせるようになっていくのです。

 そうなると、環境が変わらずとも吸収できることが格段に増え、成長スピードが何倍にもなります。そして、自ずと成功体験が増えていき、それを積み上げていくと、気づいたら大きな成果につながっていたり、新たなチャンスが舞い込んできたりします。

 結果的に、自分が望む状況に、自分の力で変えていけるのです。

 最後に、セルフリーダーシップを高める「セルフトーク(自分へかけてあげると有効なメッセージ)」をいくつかご紹介します(以下、画像参照)。

 自分から考え行動していくと葛藤(=モヤモヤ)も増え、マイナスな気持ちも必ず味わうことになります。しかしそれは、セルフリーダーシップを獲得していく過程で誰もが通る道です。「モヤモヤも致し方ない、当然のプロセスだ」と受け止め、徐々に変化していく自分に目を向けて、自分の進化を存分に楽しんでみませんか。

 次回以降は、セルフリーダーシップを発揮するための、さらに具体的な方法を紹介していきます。

執筆者プロフィール 武石美有紀(たけいし・みゆき)

株式会社リクルートマネジメントソリューションズ トレーニングマネジメント部 研究員

2014年大学在学中に個人事業開始。 2016年リクルートキャリア(現リクルート)入社。企業の採用領域の課題解決支援や社内の新人研修の企画・研修講師業務に携わる。

現在は、リクルートマネジメントソリューションズ にて、主に新人・若手社員向けのトレーニングサービスの企画・開発に従事。

前のページへ 1|2       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.