顧客満足度向上に向けた取り組みも強化している。
X(旧Twitter)に「Fビレッジおじさん」というアカウントを作成。「#聞いてよFビレッジおじさん」のタグで、客から困りごとを募集。施設や運営の改善に役立てている。
同社は「爆速改善」を掲げ、これまでも多くの意見をスピーディーに改善してきた。
例えば、Fビレッジは開業当初シャトルバスの待ち時間の長さが指摘されていたが、利用者の意見を受けて交通系IC決済を導入し、大幅に改善した。他にも、座席に居ながらフード・デリバリーを頼めるようになった。
「もちろんインフォメーションセンター、コールセンターなどの窓口も用意していますが、お客さまが投稿しやすいSNSを活用したことが面白い点だと感じています。電話などの従来のやりとりでは、お問い合わせをくれたお客さまと当社の1対1での解決で終わってしまいますが、SNSでは1対100、1対200と、nの数を増やすことが可能です。
また、投稿された困りごとに対し『これはもうFビレッジおじさんが解決済みだよ』などと、別のお客さまが回答してくださるケースも。X上でお客さま同士のつながりができている様子が、すごく新鮮でしたね」
同社はスタジアムツアーを提供しており、既に17万人以上の利用を誇る。道外からの利用者が約65%と、既に「観光地化」に成功している様子がうかがえる。
来る2024年に向けて、さらなる来場者を獲得し、北海道の新たな観光地として定着させるための戦略はあるのだろうか。
「今年は開業初年度という追い風もあったと思っているので、今まで以上に進化を続け、施設の改善だけでなく、企画やサービスの充実に努めていきます。何度来ても『また変わったね』と思っていただきたいです。
来年はファイターズ50周年を迎え、さらにオールスターも開催されます。Fビレッジでしか味わえない体験を提供し、期待に応えていきたいです」
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