マツダの「MX-30 ロータリーEV」 現時点で“EVの最適解”と言えるワケ高根英幸 「クルマのミライ」(1/5 ページ)

» 2024年01月03日 08時45分 公開
[高根英幸ITmedia]

 マツダがついにロータリーエンジンを復活させた。さまざまなメディアが報じているからすでにご存じだろうが、あえてここでも取り上げさせていただく。

 そのロータリーエンジンを搭載されたクルマは「マツダ MX-30 ロータリーEV」という。まずは、なぜ車名がロータリーEVなのか、という点に注目してほしい。

 クルマの種類としては、外部から充電ができるPHEV(プラグインハイブリッド車)である。それを車名に反映しているクルマは非常に多い。けれどもマツダは、誤解を招くような「EV」という言葉を車名に入れた。それには理由があるはずなのだ。

「マツダ MX-30 ロータリーEV」の外観。新色のジルコンサンドメタリックだが、従来のMX-30のガソリン、Mハイブリッド、EVモデルとの違いは少ない

 実際には、EVと聞いて真っ先に想像するBEV(バッテリー式EV)とロータリーEVは違う。ロータリーEVとしたのは、EVにロータリーを搭載したというプロセスがあるからだ。それも従来のロータリーエンジンとはまったく違うと言っていいほど、このクルマに搭載されたロータリーエンジンは革命的なのだ。

 まずシングルローターであることが、これまでのマツダの歴史でもなかったことだ。そして1ローター当たりの排気量もこれまでで最大級である。また燃料供給も燃焼室に直接噴射する方式であり、これもロータリーでは初めてのことだ。

 ベース技術はあるものの、ハウジングのアルミ合金化や振動低減技術など、かなりの課題をクリアして、ここまでたどり着いたのだから、まずは称賛を送りたい。

       1|2|3|4|5 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.