実際にどんなムダを削減できたのかというと、以下の通りだ。
こうした断捨離の取り組みを毎年行うようになって、社員の意識も変わってきたと社長は話す。
「1年目はお金に関するムダが多く見つかりましたが、2年目以降は減少傾向にあります。また、断捨離月間ではない時期でも社員から『これって本当に必要か?』という声がよく上がるようになりました。日ごろからムダを増やさない意識が醸成されてきたと感じます」
どんな会社組織でも、一定期間がたつとそこかしこでムダが発生してしまうものだ。このムダの根源はどこにあるのだろうか?
「どんなムダも『その時は必要だったもの』が大半です。それが半年、1年と時間がたつうちに形骸化していくのが常です。そうして形骸化していったものをやめる判断を下すときには労力がかかりますし、面倒なものとして放置されがちです。
ある程度ムダが生まれてしまうのは仕方がないこととして『やめよう』と言い出しやすい雰囲気づくりが大切だと考えています。そのきっかけづくりに断捨離月間は大いに役に立っていると思います」
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