水洗いのみで汚れが落ちる食器 どうやって開発したのか：あの会社のこの商品（5/7 ページ）

[大澤裕司，ITmedia]

大手百貨店でも取り扱い開始

　食器は年間3万個という目標で発売を開始した。高価であったが、初回生産分が販売開始7日目で完売するなど、出足は順調。目標としていた3万個も、達成する見通しである。販売は最初、4種セットのみだったが、23年11月からバラ売りも始めた。

エビチリを使った「meliordesign」の食器（上）と一般の食器の比較。一般の食器は水を流しただけでは汚れを落としきれないが、「meliordesign」の食器は水を流すだけで油までキレイに落とせる

　原価率が高いことから広告は出稿せず、販路も当初はブランド公式オンラインショップのみ。それでも広く知られ買われたのは、たびたびメディアで話題になったため。倉庫に入庫されると同時に出荷されたときもあった。

　23年11月から伊勢丹立川店と名鉄百貨店本店での販売が始まった。伊勢丹は12月20日から25日の間、JR立川駅との連絡フロアになっている2階に特設した売り場でも販売したほどだ。他の小売店からの引き合いも来ており、今後取り扱い店舗が増えることも考えられる。