3月14日の日本経済新聞朝刊の紙面。証券面に銘柄がずらりと並んでいるように見えるが、実はこれらは全て、第一興商が提供する通信カラオケシステム、DAMの広告だ。
「DAM30周年カラオケランキングTOP1000」にランクインした楽曲名、歌手名、選曲番号、ランキング順位を、新聞の証券面に見立ててみっちり記載している。SNS上でも「面白いアイデア」と話題を集めた。
なぜ証券面に見立てた広告を掲載したのか。第一興商 宣伝部・リーダーの米田卓也さんに話を聞いた。
――今回の広告の狙いやターゲット層を教えてください。
米田さん: ターゲットは、日経新聞のコア読者層である40〜50歳のビジネスマンに設定しました。ただし、日経読者のみへのリーチだけでなく、SNSなどへの拡散にも留意し、誰が見ても注目するニュースを内包した広告を心掛けました。
DAM30周年という節目ではありながらも、商材はカラオケになるので、かしこまって感謝を伝えるよりも、遊び心のあるギミックの効いた内容にすることで、少しでも多くの方に楽しんでもらえればと思いました。1000曲を紙面でご覧になることで、それぞれの方が何かを思い出し、それが癒やしにつながれば幸いです。
――テレビCM、Web広告、交通広告などさまざま選択肢がある中で、新聞広告を選択された理由があればお聞かせください。
米田さん: カラオケという娯楽を提供する当社が、その対局に位置するビジネスマン向けの日経新聞に掲出すること自体にニュース性があると考えました。
――楽曲名を「銘柄」に見立て、一面を使って広告を出している点が本施策のユニークな特徴ですが、このアイデアはどのような点から着想を得られたのでしょうか?
米田さん: 企画当初から狙っていたのは、日経読者の意表を突く臨場感づくりでした。そして、大事にしたのは日経らしさです。
そういった意味で、証券面の臨場感が至極日経らしいと思いました。そんなレイアウトをそのまま生かしてランキングを記載することで、広告を見つけた読者の皆さんに面白がってもらえるのではないかと考えています。
企画に気付いてもらうための仕掛けとして突き出し内のコピーを活用しています。この突き出しが妙な存在感を持っており、ユニークだと感じています。
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