このように客にブチギレたスタッフが批判を浴びる一方で、迷惑客に「帰っていい」とピシャリと言い切って、英雄視されるスタッフもいる。2024年1月に注目を集めたデリバリー配達員とのトラブル動画だ。
マックのカウンターで店員が、配達員の男性に対して「25分たったら廃棄になるから。番号お呼びしました。番号確認しましたよね?」と言うと、男性は「『まだや』っていうから待ってんねん」と激怒して目の前の商品をカウンターに叩きつける。それを見た店員は、手をひらひらして追い払うようなしぐさをしながらこう言った。
「帰っていい」
店員はプイっと背を向けて立ち去ってしまうが、配達員の怒りはおさまらず、「『帰ってええ』ちゃうわ、おい、こら待てやお前、おい!」とわめき続ける……という動画だ。この一連の対応が一部SNSユーザーの留飲を下げ「マックの店員さん素晴らしい!」「毅然とした態度」などと称賛されたのである。
「迷惑客は店から追放」という対応方針へとマックが舵(かじ)を切っているのは、ちょっと前の「中学生出禁」からもうかがえる。2023年7月、神奈川県相模原市内のマクドナルド店舗が、地元の中学校を名指しして同校の全ての生徒を「出入り禁止」にする旨の張り紙を掲げたことがSNSで話題になった。2023年1月から掲げられていた貼り紙には、「出禁の理由」も記されていた。
「店内での中学生迷惑行為に関して、他のお客さまへのご迷惑、店舗スタッフの身に危険を感じることがございます」
実際、このトラブルを報じた『朝日新聞』によれば、マクドナルド側は警察にも相談をして、学校には警察からも指導をするような要請があったという。「店内で騒ぐ」というレベルの迷惑行為ではないことは明らかだ。
そのためこの対応に関しても、一部のSNSユーザーは「もう『お客さま』と呼べないような輩は、どんどん出禁にしたらいいよ」「子どもだからとか、甘い処分をして許すな」などと拍手喝采している。
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