マーケティング業務に携わるマネジャー(役職者・管理者)の7割が、業務で生成AIを利用していることが、Webマーケティング支援を手掛けるアイブリッジ(大阪市)の調査で分かった。マーケターに最も人気の生成AIサービスとは?
調査は、従業員数100人以上の企業に在籍する課長以上の役職者で、マーケティング業務の従事者を対象とし、1000人から回答を得た。
マーケティング業務で生成AIを利用している割合は68.5%に上った。総務省が公表した「2024年版情報通信白書」では、生成AIを利用している個人は9.1%にとどまっており、マーケティングマネジャーの利用率は大幅に高いことがうかがえる。
マーケティング業務で利用している生成AIツールについて、最も多かったのはテキスト生成の「ChatGPT」で40.7%。テキスト生成の「Microsoft Copilot」(22.6%)、音声生成の「Google Cloud Text-to-Speech」(20.7%)が続いた。
調査対象とした19の生成AIツールのうち、利用満足度が最も高かったツールは、音声生成の「Amazon Polly」とテキスト生成の「Notion AI」で、ともに85.1%。続いて「DALL-E3」(84.9%)、「Adobe Firefly」(83.4%)が挙がった。
調査対象の生成AIツール全てにおいて「満足している」という回答は7割を超える結果に。生成AIツールの満足度は、どのツールも比較的高いことが明らかになった。
それぞれの生成AIサービス活用に関して、感じている課題は何か。利用率が最も高かった「ChatGPT」では、「機能を使いこなせていない」「回答結果の正確性に懸念がある」が同率で最も多く、それぞれ32.6%。また「Microsoft Copilot」については「機密情報の漏えいに懸念がある」が最も多く28.4%に上った。
「Amazon Polly」に対して感じる課題は「機密情報の漏えいに懸念がある」が最も多く29.9%。「Notion AI」は「機能を使いこなせていない」が最も多く28.7%だった。
調査は8月29〜30日にインターネットで実施した。
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