土肥: ミエルモを完成させて、気付きなどはありますか?
南田: 私も自宅のトイレを掃除して、「きれいになった」と思っていました。しかし、この商品を噴霧することで、見えないところに汚れがあったんですよね。
当たり前のように掃除をすれば、当たり前のようにきれいになったと思っていました。しかし、きれいになっていないところはたくさんあったんですよね。普段、掃除をなにげなくしていましたが、実はあいまいなところがたくさんある。こうした発見は面白かったですね。
土肥: ということは、今回は尿ハネに関係する商品ですが、世の中にはまだまだあいまいなところはたくさんある。あいまいなところに「商機あり」という話になりますね。
南田: ですね。トイレ以外にも「あいまいなところ」を見つければ、次の企画につながるかもしれません。
(終わり)
【記者のメモ】
それにしてもシヤチハタの「これまでにはない商品を開発する!」という熱量には、驚かされた。原稿の中で触れていないが、ミエルモの開発にあたって、同社の技術力が大きく影響している。詳しい説明は省略するが、インキの分散技術や色素の使い方など、これまでの知見が生かされているのだ。こうした背景があるので、開発メンバーは“尿ハネに出会えた”のだろう。
書類でよく見る「シヤチハタ不可」、シヤチハタ社長に「実際どう思ってますか?」と聞いたら意外すぎる答えが返ってきた
「ポン!」の音が消えた 脱ハンコが広がって、シヤチハタはどんな手を打ったのかCopyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
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