ハンコをつくっているシヤチハタが、なぜ“尿ハネに出会える”商品を開発したのかインタビュー劇場(不定期公演)(5/5 ページ)

» 2024年10月18日 06時00分 公開
[土肥義則ITmedia]
前のページへ 1|2|3|4|5       

あいまいなところに「商機あり」

土肥: ミエルモを完成させて、気付きなどはありますか?

南田: 私も自宅のトイレを掃除して、「きれいになった」と思っていました。しかし、この商品を噴霧することで、見えないところに汚れがあったんですよね。

 当たり前のように掃除をすれば、当たり前のようにきれいになったと思っていました。しかし、きれいになっていないところはたくさんあったんですよね。普段、掃除をなにげなくしていましたが、実はあいまいなところがたくさんある。こうした発見は面白かったですね。

土肥: ということは、今回は尿ハネに関係する商品ですが、世の中にはまだまだあいまいなところはたくさんある。あいまいなところに「商機あり」という話になりますね。

南田: ですね。トイレ以外にも「あいまいなところ」を見つければ、次の企画につながるかもしれません。

(終わり)


【記者のメモ】

 それにしてもシヤチハタの「これまでにはない商品を開発する!」という熱量には、驚かされた。原稿の中で触れていないが、ミエルモの開発にあたって、同社の技術力が大きく影響している。詳しい説明は省略するが、インキの分散技術や色素の使い方など、これまでの知見が生かされているのだ。こうした背景があるので、開発メンバーは“尿ハネに出会えた”のだろう。

前のページへ 1|2|3|4|5       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アイティメディアからのお知らせ

SaaS最新情報 by ITセレクトPR
あなたにおすすめの記事PR