また、外国人観光客を迎え入れていったほうが、日本人の「安全」にもつながる。観光税などをしっかりと徴収し、ゴミやマナー問題などの対策費用に当てたり、違法行為や犯罪を取り締まる人員を確保し、不良外国人観光客へのペナルティーを含む法整備を進めることができる。
「外国人観光客は帰れ!」と叫び、排除を強めるだけでは、観光税も取れない。「外国人観光客」の存在を認めないことには、取り締まりの体制をつくることもできないし、違法行為などの法整備もできない。
問題を否定・排除するだけでは、その問題の解決策は生まれないものなのだ。
外国人が日本の土地をわが物顔で闊歩(かっぽ)することに、腹立たしさを感じる人が多いのも理解できる。有名観光地ではさまざまな問題が噴出しているのも事実だ。
しかし、ちょっと冷静になって「でも、それって本当に外国人観光客だけが悪いのか?」と立ち止まってみることも重要なのではないか。
テレビ情報番組制作、週刊誌記者、新聞記者、月刊誌編集者を経て現在はノンフィクションライターとして週刊誌や月刊誌へ寄稿する傍ら、報道対策アドバイザーとしても活動。これまで300件以上の広報コンサルティングやメディアトレーニング(取材対応トレーニング)を行う。窪田順生のYouTube『地下メンタリーチャンネル』
近著に愛国報道の問題点を検証した『「愛国」という名の亡国論 「日本人すごい」が日本をダメにする』(さくら舎)。このほか、本連載の人気記事をまとめた『バカ売れ法則大全』(共著/SBクリエイティブ)、『スピンドクター "モミ消しのプロ"が駆使する「情報操作」の技術』(講談社α文庫)など。『14階段――検証 新潟少女9年2カ月監禁事件』(小学館)で第12回小学館ノンフィクション大賞優秀賞を受
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