日本ではあまり馴染みがないが、海外では政治家や企業が自分に有利な情報操作を行うことを「スピンコントロール」と呼ぶ。企業戦略には実はこの「スピン」という視点が欠かすことができない。
本連載では、私たちが普段何気なく接している経済情報、企業のプロモーション、PRにいったいどのような狙いがあり、緻密な戦略があるのかという「スピン」をひも解いていきたい。
「やっぱ労働環境の改善だけじゃなくて、成長が実感できるような職場じゃないと」
「というよりも、最近の若者は家庭でも学校でも甘やかされて育ってきてるから、誰かにガツンと叱ってもらいたいんだって。本人のためにも適度にプレッシャーかけてやったほうが成長するんだよ」
先日、マネジメント層の人々がSNS上でこのような議論で盛り上がった。以下の記事が注目を集めたからだ。
ご存じの方も多いだろうが、いま会社を辞める際に、こうした理由を告げる若手が増えている。2年半前にも以下のニュースが流れ、そのときも「労働環境と厳しさをどう両立すべきか」という論争になった。
ただ、このときにも本連載で述べさせていただいたが、企業でマネジメントで関わる方たちは、「ホワイトすぎるので辞めますという若手が増えている」という話をそこまで真に受けないほうがいい。
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