3万円を超える高額商品にもかかわらず、ツヤのあるストレートヘアへ導くヘアアイロンや縮毛矯正の需要は伸び続けている。
ヘアアイロン市場で国内メーカーシェア1位(※)の美容ブランド「ReFa(リファ)」を展開するMTG社(名古屋市)では、「ReFa POWER STRAIGHT IRON PRO(リファパワーストレートアイロン プロ)」(2種、各3万3000円)を2025年4月に発売。初月の売り上げは想定の約10倍となり、たびたび欠品するほどの反響だった。
(※)出典:富士経済「美容&健康家電市場・関連サービストレンドデータ2023-2024」 ヘアアイロンの2022年国内マーケットシェア
ヘアケア製品に注力するパナソニックでは、ストレートアイロンの最上位モデル「ストレートアイロン ナノケア EH-HN50」(同3万4650円)を2024年4月に発売。美容雑誌などからの評価が高く、髪のうねりやパサつきに悩む40〜50代女性を中心に、順調に売り上げを伸ばしている。
美容室市場でも、くせ毛などを真っ直ぐにする「縮毛矯正」の需要が拡大。なかでも、従来のアルカリ性の薬剤よりも幅広い髪質に対応しやすい「酸性ストレート」の注目度が上昇しており、3万円前後の高単価で提供する美容室が増えている。髪質改善酸性ストレート専門サロンとして銀座に構える「sins(シンズ)」では、若年層の顧客が増え、予約が取りづらい状況が続いているそうだ。
なぜ、高額製品やサービスが好調なのか。過熱する「ストレートヘア」市場を取材した。
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