アイデアが浮かばない、こんな無駄な作業なくしたい――。ビジネスパーソンを悩ませる日々のさまざまな困りごと、ChatGPTに聞いてみませんか? ITジャーナリストの酒井麻里子氏がプロンプトの書き方を伝授します。
Q.Appleのサブスクリプションサービス「Apple Creator Studio」は価格が手頃ですが、Adobe Creative Cloudの代わりになりますか?
Appleが2026年1月に提供を始めた「Apple Creator Studio」は、動画・音楽・写真の編集ツールと各種テンプレートなどを利用できる定額サービスだ。「Final Cut Pro」「Logic Pro」といった同社のクリエイティブツールをまとめて定額利用できるようにしたもので、MacおよびiPadでの利用を前提としている。月額1780円と価格が手頃なことも注目を集めている。
近いコンセプトのサービスにはAdobe Creative Cloudがある。また近年は、Affinityのような無料もしくは低コストで利用できる本格的なツールも登場しており、ユーザーにとっての選択肢が増えている。
本稿では、用途や制作フロー、コストの観点から、Apple Creator Studioがどんなケースに向いているのか解説する。
ITジャーナリスト/ライター。生成AIやXR、メタバースなどの新しいテクノロジーを中心に取材。その他、技術解説やスマホ・ガジェットなどのレビューも。著書に『趣味のChatGPT』(理工図書)、『先読み!IT×ビジネス講座ChatGPT』(共著・インプレス)など。Yahoo!ニュース公式コメンテーター。株式会社ウレルブン代表。XRと最新テクノロジーのWEBマガジン「TechComm-R」運営。
Apple Creator Studioで提供されているツールは下記に大別できる。
Final Cut Pro:動画編集Motion:モーショングラフィックス
Compressor:動画書き出し
Logic Pro:音楽制作
MainStage:ライブ演奏
Pixelmator Pro:画像編集
Keynote、Pages、Numbers内で利用できる素材・テンプレート
これらのうち中核になるのは、動画編集のFinal Cut Pro、音楽制作のLogic Pro、画像編集のPixelmator Proの3つだ。
これらを軸に、モーショングラフィックスアプリの「Motion」で映像に動きを加えたり、エンコードアプリの「Compressor」で動画を目的に適した形式で書き出したり、「MainStage」で音楽をライブ用に管理したりできる。
さらに、MacユーザーにはおなじみのKeynoteやPages、Numbersといった業務系アプリの中で利用できるテンプレートや素材、AI画像生成が利用できるオプションも付いている。
つまり、動画・音楽の制作を中核としつつ、画像編集や文書作成を行うケースで威力を発揮するサービスといえるだろう。
クリエイティブ系ツールの選択肢が増える中、自身の用途に最適なサービスを選ぶ視点として重要になるのが、「何を制作するか」「誰とやり取りするか」「手軽さと機能のどちらを優先するか」の3点だ。具体的なケースに分けて整理しよう。
動画編集が主な用途の場合、Apple Creator Studioは価格面で非常に魅力的だ。機能面においても、Final Cut Pro、Motion、Compressorの動画系3アプリは、Adobe Premiere ProやAfter Effectsの代替として十分に検討できる水準にある。
例えば、広報やマーケティング、採用などで使用する動画を自社で制作しているケースでは、月額1780円で必要なツールがそろうApple Creator Studioは魅力的だ。
また、画像編集については、Pixelmator Proが今回初めてiPad版にも対応し、Apple Pencilを使った直感的な操作が可能になった点も注目に値する。Photoshopの全機能を代替するわけではないが、写真の補正やバナー制作といった日常的な画像編集であれば十分対応できる。
さらに、素材やテンプレートについても、Keynote、Pages、Numbers向けに専用のコンテンツが用意されており、プレゼン資料や企画書の制作まで1つのサブスクでカバーできる構成になっている。
Macユーザーかつコンテンツの内製が基本となるケースなら、Apple Creator Studioは相性のよいツールだろう。
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