一方で、もし減税によって「パック寿司」の人気が広まると、そういう回転寿司チェーンのプラス面をチャラにしてしまうほどの「弱点」というものが、残酷なまでにクッキリと浮かび上がってしまうことも忘れてはいけない。
それは「写真と違う」問題である。
テレビやネットで大手回転寿司チェーンのCMや広告を見て、ボリューム満点のネタがのった寿司を、有名タレントがうまそうに食べているのを見て「ああ、回転寿司行きたい」と思って、いざ店に行ってみたところ、「え? 写真とぜんぜん違うんだけど……」と戸惑うほどペラペラの寿司ネタが出てきた――。そんな経験をしたことがある人も多いはずだ。
もちろん、全ての回転寿司がそうだと言っているわけではない。店舗やネタによって違いもあるだろう。ただ、大手回転寿司チェーンの名前と一緒に「写真と違う」と検索すれば、「写真詐欺」などと訴える声が山ほど出てくる。
そんな回転寿司の「写真と違う」問題は、あまりガチャガチャ騒がないのが日本人のマナーというか、暗黙の了解だった。時折、クレームを入れる強者がいたり、SNSでバズったりする騒動もあるが、多くの人は、こう自分に言い聞かせる。
「ま、あれは広告だから仕方ないか。マックでも何でもテレビCM通りなわけないし、この安さで文句を言うのもアレだし」
しかし、食品の消費減税がスタートして、多くの回転寿司ファンが「パック寿司」を試してみるとこのような「寛容のムード」が一変するかもしれない。
角上魚類に限らず、「パック寿司」というのはその場で客に「うわっ、大きなネタ!」とか「おいしそうなマグロ」と購買意欲をかき立てるものなので、回転寿司チェーンのように「写真と違う」という事態は起きにくいからだ。
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