ランドクルーザーといえば、誰もが知るSUVの人気モデルだが、一般ユーザーにまで広く人気になったのは、1989年に登場した80シリーズがきっかけだった。タフな道具感のあるクロスカントリー車から、豪華で高速安定性もある高級大型4WD(四輪駆動)ワゴンへと成長したことがターニングポイントとなったのだ。
当時は4WD車ブームで、他にも三菱のパジェロやいすゞのビッグホーン、日産のテラノなどが街中にあふれ、カスタムやチューニングなども大いに盛り上がった。やがてディーゼル規制が始まると4WD人気は落ち着いたが、クリーンディーゼルの登場もあり、今のSUV人気へと受け継がれている。
そもそもSUVは、広いラゲッジスペースにスポーツ用の機材を積んで出かけるためのクルマだった。だが、ブームにより車種が増えると、普段使いの要素を重視した都会的なイメージのSUVが増えていった。
そうしてアーバンオフローダー的なモデルが人気になると、大柄なボディの割にラゲッジスペースは狭く、単にタイヤが大径で堂々として見えるだけのクルマが増えたのだ。工業製品は売れれば正義であるから、SUVの範囲も広がって当然なのだが、そこには当然競争原理が働く。
現在はランクルも広くSUVに含まれているが、そもそも悪路も走破できるクロスカントリー車と、“なんちゃって四駆”とも呼ばれていたSUV(スポーツを楽しむための運搬車)は、立ち位置が異なる。
クロスカントリー車でも荷物は運べるから、より走破性の高さが求められるシーンでは重宝するが、現代の交通環境で使うにはオーバースペックともいえる。そんなぜいたく感がランクルの強みであり、現在の人気の要因の一つであることは確かだ。
スズキ「クロスビー」はなぜ売れているのか ビッグマイナーで販売倍増の理由
トヨタ「RAV4」はなぜ売れているのか “トレンドの変化”に応じた巧みな商品戦略
「残クレアルファード」はこうして広まった マイルドヤンキーとトヨタの“最適解”
スマホの「ながら運転」をどうやめさせるか カーナビの功罪とメーカーの対策
クルマのヘッドライトは明るいほどいいのか 「まぶしさ」を解消する最新技術Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PR注目記事ランキング