断っておくが、マック叩きをしている人々を批判したり、揶揄(やゆ)したりという意図はまったくない。
むしろ、企業の危機管理担当者などは、このような人々の企業を攻撃するロジックや、どのような点を攻撃するのかということは「他山の石」として学ぶことが多いと思っている。
例えば、実際にはそれほど大きな問題ではないことを、少数のノイジーマイノリティーがSNSで「炎上」へと盛り上げていく「非実在型炎上」という現象があるが、これは「マックの値上げ」を顧客への深刻な裏切りかのように、大騒ぎしている人たちにも当てはまる。
そのあたりの非実在型炎上対応の難しさは「なぜミツカンは謝ったのか? 『女性蔑視』批判をスルーできなかった、オトナの事情」(ITmedia ビジネスオンライン 2025年08月27日)で詳しく述べているので、興味のある方はお読みいただきたい。
いずれにせよ、マックがここまでノイジーマイノリティーの目の敵にされるのは、やはりこの分野の「国民的スター」だからだ。誰もが知る有名人だからこそ、ネットやSNSの世界で爪痕を残したい無名の人たちがかみつくのである。
裏を返せば、値上げをしてもそれほど叩かれないモスバーガーやバーガーキングは、まだマックほどの確固たる地位を確立していないという見方もできる。
「憎まれっ子世にはばかる」ではないが、何をしても叩いてくるアンチができるくらいのほうが、一流チェーンの証なのかもしれない。
テレビ情報番組制作、週刊誌記者、新聞記者、月刊誌編集者を経て現在はノンフィクションライターとして週刊誌や月刊誌へ寄稿する傍ら、報道対策アドバイザーとしても活動。これまで300件以上の広報コンサルティングやメディアトレーニング(取材対応トレーニング)を行う。窪田順生のYouTube『地下メンタリーチャンネル』
近著に愛国報道の問題点を検証した『「愛国」という名の亡国論 「日本人すごい」が日本をダメにする』(さくら舎)。このほか、本連載の人気記事をまとめた『バカ売れ法則大全』(共著/SBクリエイティブ)、『スピンドクター "モミ消しのプロ"が駆使する「情報操作」の技術』(講談社α文庫)など。『14階段――検証 新潟少女9年2カ月監禁事件』(小学館)で第12回小学館ノンフィクション大賞優秀賞を受
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