なぜこのような現象が起きるのか。「モスとバーガーキングに比べて品質が悪いのだ!」と攻撃している人もいるが、食事の好みなど十人十色で、マクドナルドの商品を「うまい、最高」と食べているファンもたくさんいる。
「ハッピーセット問題の対応が悪かった」「店員の態度が悪い」とかなんとか、もっともらしい理由を並べ立てる人もいるが、その程度の問題は他のチェーンでもいくらでもある。
現に今、モスはベトナム人スタッフを店長候補として育成する取り組みが炎上しているが、もしマックが同じことをしたらもっと話題になっていて、ネットリンチもさらにヒートアップしているはずだ。
筆者はかなり以前から、「同じことをしてもマックだけボロカスにされる」という現象を指摘してきた。例えば2018年、モスで健康被害も出た食中毒があまり問題視されず、「不快」以外に健康被害が報告されていないマックの異物混入が、社会全体からバッシングを受けた件などについて考察しているので、興味のある方は読んでいただきたい。
そうやって長くこの現象を見てきた立場で言わせていただくと、マックの値上げだけがボロカスに叩かれるのは「ノイジーマイノリティー」が敏感に反応することが大きい。
ノイジーマイノリティーとは「声だけ大きい少数派」のことである。SNSなどで特定の人物や企業をボロカスかつ執拗(しつよう)に叩くので、バズりやすく、その結果あたかも「世論の代表」のように捉えられてしまう人々である。
ノイジーマイノリティーはバーガーキングやモスの値上げを見ても「ふーん、ま、物価高騰だからね」と冷ややかだが、マックの値上げのニュースを見ると途端にスイッチが入る。
「マックなんて安くなきゃ行く価値がないだろ!」「完全に高級路線で、庶民切り捨てですね。もう行きません」「コスパを考えたらバーガーキング一択だ!」など、まるで親の恨みかのように執拗(しつよう)にディスる。
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