なぜ“だし”はここまで広がったのか 「飲むだし」に「だしクッキー」「だしペチーノ」まで(3/5 ページ)

» 2026年04月14日 06時00分 公開
[小林香織ITmedia]

しょっぱい「だしクッキー」も好調

 茅乃舎では、だしの活用の幅をさらに広げ、多くの人に手に取ってもらうべく、スイーツ展開にも挑戦。2026年3月に、野菜だしを使った「茅乃舎 里山クッキー」(4種×各4枚入り、2268円)を10店舗限定で販売している。

 味は「野菜だし」「生七味」「抹茶」「黒胡麻」の4種類で、そのうち野菜だしと生七味は“しょっぱい”味わいにした。

2026年3月には、だしを使った「クッキー」も発売(久原本家グループ提供、以下同)

 「料理をしない方や若年層へのアプローチ、ギフト需要などを目的にスイーツを開発しました。甘くない『野菜だし』や『生七味』は、お酒とのペアリングも意識しています」(野口氏)

 以前にも、だしを使った「かりんとう」などスイーツ開発に挑戦したことはあるが、その多くは継続販売に至らなかった。現在も販売しているのは、あられ・おかきの専門店「赤坂柿山」とコラボした「おかき」のみ。しかし、里山クッキーは発売当初から好評を得ているそうだ。

野菜だしを使い、お酒にも合う「しょっぱい味」にした

 「お子さんを意識して、甘みのある『抹茶』と『黒胡麻』も入れたのですが、当社の顧客層には『野菜だし』と『生七味』が人気ですね。開発には約2年を費やしていて、実は全てのだしで試しました。議論を重ねた結果、味わいや色のバランス、飲み物との相性などを考慮して、野菜だしを選びました」(野口氏)

 好調を踏まえ、同製品は母の日に合わせて全店舗で販売予定だという。

 だしを使ったユニークな商品は、他の企業でも見られる。京都市で花屋を営む錦佐竹生花店では、2025年8月に開業したカフェ「A DROP OF ZEN ヒトテキノ膳」で、だしを使ったドリンク「だしペチーノ」を売り出した。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アイティメディアからのお知らせ

SaaS最新情報 by ITセレクトPR
あなたにおすすめの記事PR