「ミステリー小説専門店」に行列 健康食品の「わかさ生活」が運営する書店はなぜ、人気になったのか?(2/6 ページ)

» 2026年05月11日 07時30分 公開
[久保佳那ITmedia]

ミステリーと謎解きに特化 13のジャンル別に陳列

 店内に入ると、まず2階建ての書店を再現した大きなジオラマが目に入る。細部まで作り込まれたミニチュアからは、この店の世界観が伝わってくる。

入口をくぐると、謎解き生活のジオラマが出迎える(画像:筆者撮影)

 一般的な書店において、小説は出版社ごとに並べられることが多いが、この店では13のジャンルに分けて陳列している。ジャンルを「ACT(アクト)」と名付け、来店客が棚を巡りながらミステリー小説の歴史や潮流をたどれる構成にしている。

 例えば、ACT1は「名探偵たちの書斎」。シャーロック・ホームズやアガサ・クリスティなどによる昔ながらの海外ミステリーを並べている。ACT3「新本格ムーヴメント」には、綾辻行人さんなど、ミステリー作家を多く輩出している京都大学推理小説研究会出身者の作品が集められたコーナーがあったり、人が死なないミステリー小説だけを集めた「日常の謎」コーナーを設けたりしている。

ACT3を担当する本間氏のおすすめ本は『マルチエンディングミステリー』(深水黎一郎著、講談社文庫)。本棚の横には宣伝用のディスプレイも設置する(画像:筆者撮影)

 ACT8のテーマは「警察官と私立探偵」。刑事ドラマでおなじみの立ち入り禁止エリアに張る「CAUTION」のテープが目を引く。こうしたディスプレイのアイデアをはじめ、選書やポップ作成まで各ACTの担当スタッフが担っている。スタッフの多くは書店での勤務経験はないが、本好きが集まっているという。

 「常にカバンには本が入っているような本好きばかりです。自分が読んでいいと思った本を仕入れることもあれば、スタッフ間で『青春小説っぽいミステリーある?』など情報交換をすることも多いですね」と本間氏は話す。

ACT8には警察官と私立探偵が登場する小説が並ぶ(画像:筆者撮影)

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