4月下旬、リゾーツ琉球が運営するリゾートホテル「琉球温泉 瀬長島ホテル」(豊見城市)の一室では、外国人労働者向けの就業前研修が行われていた。「ザ・リッツ・カールトン沖縄」で5年間の勤務経験があるアショクさんが講師となり、日本で働く上で必要な知識を日本語で一つ一つ確認していく。
「在留期間を終えて母国に帰る時、在留カードはどうしますか?」「運転免許を持たずに事故を起こしたらどうなりますか?」「日本の大衆浴場に入る時、服は着たままですか?」
参加したのは、沖縄本島北部で開業予定の高級ヴィラで働くネパール、スリランカ、フィリピン出身の男女5人。日本語学校を卒業したばかりで、日本での就労は初めてだった。ホテル運営会社にとって初の外国人採用だったことから、定着支援を目的に、リゾーツ琉球へ研修実施を依頼したという。なお、今回は人材紹介ではなく、研修支援のみを担った。
3日間にわたる研修では、日本の生活マナーや重要法令、給与明細の見方などの座学に加え、ベッドメイキングやフロント業務などの実務も学ぶ。接客用語の確認や客室点検の所要時間計測、フロント周辺での表情・姿勢の指導など、特定技能の学習内容を実務に近い形で落とし込んでいる。
研修を実施する背景には、受け入れ企業側の不安がある。
正司氏は「初めて外国人労働者を採用する企業は、サービスの質や生活マナーへの理解度に不安を覚えることが多いです。そのため、事前研修は企業、人材の双方にメリットがあると考えています」と語る。
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