会員が20万人いるのに、なぜ口コミが増えなかったのか ドモホルンリンクルが“沈黙するファン”を動かした方法(5/6 ページ)

» 2026年06月04日 08時00分 公開
[小林香織ITmedia]

熊本に1000人が集結、ファンが喜んだことは?

 同イベントでは、工場・オフィス見学やワークショップ、社員との交流企画など、“ドモホルンリンクルの世界観”を体験できるプログラムを実施した。開催にあたっては、招待状の代わりに「おそろいの水色のスカーフ」を送った。

 当日、参加者はスカーフを首に巻いたり、カバンに付けたり、髪飾りにしたりして訪れた。すると、空港に降り立った際、他の人が付けている水色のスカーフが目に入り、「あなたもファンフェスタに行くの?」と思わず話しかける人も。

おそろいのスカーフを身に着けてイベントに参加する参加者たち(再春館製薬所提供、以下同)

 「会場に到着するころには、すでにお友だちになっていて、一緒に見学されていた方もいましたね。ドモコミュでは、開催前から『参加します』というコメントがたくさん見られて、台湾からの参加者もいました。友だち同士やご家族での参加も多かったですね」

 同イベントでは「テニスコート16面分ある広い敷地内を歩きたい」「社員食堂のメニューを食べたい」といったドモコミュメンバーの声も反映。さらに、工場やオフィスの見学に加え、アロマディフューザー(香りを部屋に広げる芳香器)を作るワークショップなど、自社を知ってもらい、ファンとの絆をより深められる内容とした。

広々とした敷地内を歩いたり、工場やオフィスを見学したりできるようにした
ファンと社員が深く交流する場になったという

 さまざまなプログラムを用意したが、参加者の満足度を最も押し上げたのは「社員のホスピタリティ」だったという。

 「アンケートでは、『社員さんのホスピタリティに感動した』という声が最多でした。どこに行っても笑顔で迎えてくれたと。また、総合受付には『社員の〇〇さんに会いたい』という方がひっきりなしに訪れました。当社では、社員がお客さま宛に手書きで手紙を書くことが多く、それを書いた本人に直接会いたいという方がとても多かったんです」

 田中氏自身も「マッキーさん」と愛称で呼ばれるなど、ファンとの交流を重ねているという。今年も10月24日に、熊本本社にて「再春館 ファンフェスタ」を開催予定だ。

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