常に目標を達成させる「常勝集団」をつくるために、キラキラしたビジネスtipsは必要ない。組織マネジメントを専門とする横山信弘氏が、本質的なマネジメント論を「キレイごとナシ」で解説する。
企業の現場に入り、営業目標を「絶対達成」させるコンサルタント。最低でも目標を達成させる「予材管理」の考案者として知られる。15年間で3000回以上のセミナーや書籍やコラムを通じ「予材管理」の普及に力を注いできた。現在YouTubeチャンネル「予材管理大学」が人気を博し、経営者、営業マネジャーが視聴する。『絶対達成バイブル』など「絶対達成」シリーズの著者であり、多くはアジアを中心に翻訳版が発売されている。
「なぜ、何度言っても期限を守れないんだ……」
ある商社の営業部長が、深いため息をついてこう言った。問題の部下は入社3年目の男性社員で、仕事は丁寧だ。手を抜いているわけでも、やる気がないわけでもない。ただ、どういうわけか期限に間に合わない。督促すると「すみません、もう少し時間をください」という答えが返ってくる。
「頭が悪いわけじゃないんです。でも、何度注意しても同じことを繰り返すんですよ」
今回は、期限を守れない部下に共通する思考パターンと、それを解決する「声かけ」について解説する。部下の進捗管理に悩んでいるリーダーは、ぜひ最後まで読んでもらいたい。
この部下の問題を詳しく聞いていくと、ある傾向が見えてきた。
「仕事に取りかかる前に、あれこれ考えすぎてしまうんです。完璧な方法を探そうとして、なかなか手が動かない」
例えば提案書の作成を頼むと、まず「どんな構成にすべきか」を延々と考える。構成が決まったら「どんな表現が適切か」を考える。考えている間に時間が過ぎ、気付けば締め切りの前日になっている。そこから焦って作業するが、当然間に合わない。
考えること自体は悪いことではない。しかし「考えすぎる」のは別問題だ。
考え込む部下には、2つの共通点があると私は思う。
この2つが重なると、期限直前まで上司に何も言えずに抱え込む。結果として遅延が発生してしまうのだ。また、「いったん完成させてから報告しよう」と考える人も多い。こういう思考だと、完成が間に合わなかった時点で、初めて上司に知らせることになる。
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