「本が読めない」時代に広がる“聴く読書” 350万人が利用する背景サブスクの勝算と限界(1/5 ページ)

» 2026年06月08日 08時00分 公開
[濱川太一ITmedia]

サブスクの勝算と限界:

 売り切って終わりではなく、毎月収益が積み上がるサブスクモデル。安定収益、顧客データ、囲い込み――企業にとって魅力は多い。一方で、継続率が下がれば一気に苦しくなる側面もある。急拡大したサブスク市場の勝算と限界を読み解く。

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 『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』。三宅香帆さんによる著書(集英社新書)は「新書大賞2025」を受賞するなど、大きな話題となった。

 こうした本がベストセラーになる背景に何があるのか。現代のビジネスパーソンはとにかく忙しい。それでも本を読みたいという気持ちはある――。

 そんなニーズを反映してか、書籍を「音」で楽しめる「オーディオブック」(聴く本)のサブスク利用者が増えているという。

 先行してサービスが広がった米国では、2024年の市場規模が前年比22.5%増の24億ドル(約3838億円)を記録し、電子書籍の21億ドルを上回った(米国出版社協会調べ)。

オーディオブックのサービスが広がっている(出典:オトバンク、以下同)

 オーディオブックの利用者が増えているのはなぜか。どのように制作されているのか。配信大手の「audiobook.jp」を運営するオトバンク(東京都文京区)の久保田裕也社長に話を聞いた。

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