ITmedia デジタル戦略EXPO 2026 夏では、各分野の第一人者や企業の現場でビジネス変革に取り組むリーダーの声を通じて、経営×IT×現場のコラボレーションで全社変革を進めるヒントをお届けします。
AIを活用したデジタル戦略が必須となる中、ダイハツ工業や旭化成、NOT A HOTELなどビジネス変革に取り組む企業の「当事者の声」を通じて、現場のリアルな課題解決方法を探ります。視聴登録はこちらから。
服やコスメをSNSを通して購入する。当たり前になった消費行動の波が今、人生最大の買い物である「家」にも及んでいる。SNSで見つけた物件をLINEで内見予約し、数千万円のマンションを購入する──。
ポータルサイトで探し、店舗を訪ねるのではなく、なぜSNS経由で家を買う人が増えているのか。SNS不動産サービスを展開するファンズ不動産(東京都渋谷区)に話を聞いた。
路面店を持たないファンズ不動産は、設立から2年8カ月で取扱件数が累計500件を超えた。同社は「キュレーター」と呼ばれる12人のインフルエンサーと提携し、キュレーターがInstagramなどで物件を紹介。興味を持った人がファンズ不動産主催の内覧会に足を運ぶという流れだ。
内覧会に集まる30〜50人のうち、実際に家の購入に至るのは1人程度だが、残る人は家探しを続ける見込み客としてLINEに登録する。その数は2万人に達し、次の成約を生む母数になっている。
事業の原点は、親会社の金融サービス「ファンズ」にある。個人が上場企業などに融資するサービスで、SNSを活用して累計約1500億円を集めた。「金融商品が売れるなら、他の商材もSNSで売れると考えた」と、代表の藤田雄一郎氏は語る。
あるインスタグラマーとの会話もきっかけとなった。不動産好きの彼のもとには、フォロワーから毎月数十件の相談があり、試しにSNSで物件を紹介したところ、内見の申し込みが相次いだ。ファンズ不動産は反響の大きさに手応えを感じ、2023年に子会社として事業を立ち上げた。
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