収益の柱は、成約時に受け取る仲介手数料だ。キュレーターへの報酬は、この手数料の一部を還元する成果報酬型で、成約しなければ費用は生じない。一般的な不動産会社がポータルサイトへの広告掲載に使う費用を、ファンズ不動産はキュレーターへの報酬に充てている。
同社は行動指針に「エモーションドリブン」を掲げ、顧客の心をどれだけ動かせたかを評価に組み込んでいる。家を買った客から手紙や菓子が届くことも多く、購入後にイベントに招待することもある。購入後も顧客との関係を続け、「売って終わり」にしない姿勢が、次の紹介につながっている。
ファンズ不動産のビジネスモデルは、一見すると模倣しやすそうに見えるが、実際は簡単ではない。自社で情報を発信するだけでは単なる広告になってしまう。信頼できて知識のあるインフルエンサーを見つけ、関係を築くのは難しい。さらに、発信内容のチェックも欠かせない。
一般的に横型が多い物件概要書(マイソク)を、スマートフォンで見やすい縦型にしたのも、SNSを起点に集客する同社ならではの工夫だ。「真似しやすい事業に思われるが、裏側ではいろいろな仕組みや文脈がある」と藤田氏は語る。
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