ただ、商品力への自信とは裏腹に、発売当初の営業現場には不安もあった。
ケアリーヴは従来品よりも高価格だったからだ。発売当時のケアリーヴはMサイズ30枚入りで希望小売価格480円。一方、この頃のばんそうこう市場では、100枚入りで198円や298円といった低価格商品が売れ筋だった。
価格競争が激しい市場で、ケアリーヴは機能性を前面に打ち出した高付加価値商品として勝負に出た。しかし、発売当時を営業担当だった富田氏は「商品力の高さは理解できましたが、この価格で本当に売れるのか、というのが最初の感覚でした」と振り返る。
一方で、社内には従来製品とは異なる熱量があったという。
「これまでの製品資料はA4一枚程度の簡単なものが多かったのですが、ケアリーヴではカラーの製品資料が営業部に配布されました。なぜ蒸れにくく、剥がれにくいのか、フィットしやすいのかといった特徴の説明だけでなく、市場調査やモニター評価も盛り込まれていました。 従来のばんそうこうとは全く違うぞという、会社の本気度を感じました」
同社は、発売当初から安売りをしない方針を掲げた。高機能な商品を適正な価格で販売し、その価値を時間がかかったとしてもきちんと伝えていく。価格ではなく、機能で選ばれるブランドを目指したのだ。
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