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AIが破壊するIT業界の“人月商売” 「SIerの死」後に“生き残る者”の正体(2/6 ページ)

» 2026年07月08日 07時00分 公開
[斎藤健二,ITmedia]

AIショックの裏にあるのは? 人間の代わりに「データを守る金庫」の壁

 伊藤氏がまず指摘するのは、SaaSの価値の置き場所が変わることだ。「UIのレイヤー(操作画面の使いやすさという表側の価値)は、なくなるわけではないが、かなり弱くなるのはほぼ確実」だという。

 AIが人に代わって操作するようになれば、人がソフトウェアに直接入力する場面は減る。画面の使いやすさで選ばれてきたサービスほど、影響は大きい。

 例えば会計SaaSの雄であるfreeeの強みは機能の網羅性ではなく、会計になじみのないユーザーでも入力しやすいUIにあった。それを武器に少人数の会社へ浸透し、高い単価を維持してきたのだ。しかし入力する人間がいなくなれば、その付加価値の根拠が薄れる。

 「データを正しく記録する金庫」のような基幹システムである「SoR」(システム・オブ・レコード)を提供する企業であっても、UIの良さだけで高い料金を保ってきた会社は価格競争にさらされる、というのが伊藤氏の見立てだ。

企業のシステム価値はどこに残るか

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