こうした取り組みの背景には、約60年にわたる人体研究がある。1964年のワコール人間科学研究開発センター設立以来、毎年1千人近くの4歳から69歳までの女性の人体計測を行い、これまでに延べ約4万5000人以上のデータを収集してきた。
中でも、同じ女性を30年以上にわたり追い続けた「時系列データ」は、他社ではあまりない貴重なデータだという。体形だけでなく、姿勢や筋肉量、座った際などの身体の変化などを調査しているそうだ。
これまで、こうしたデータは主に下着の開発に活用してきたが、今後は新たな分野への応用も視野に入れる。ワコールは、下着メーカーではなく「人とモノとの関係性」を研究する企業として、長年培ってきた技術や知見の活用領域を広げようとしている。
「『ひとりひとりが自分らしく美しく いられるように 世の中が自信と思いやりにあふれるように からだにこころに いちばん近いところで寄り添い続けます』というのがわれわれのミッション。そのための手段は、下着などの製品だけでなく、サービスや情報も含まれる。その中で『ワコールがこんなこともやっているのか』と思ってもらえるソリューションも提供していきたい」(清家氏)
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