行列店「コナズ珈琲」にも“課題”があった 社長が明かす次の一手は?(2/5 ページ)

» 2026年07月11日 07時00分 公開
[小林香織ITmedia]

2つの新業態を同時開業したワケ

 2013年に1号店の「コナズ珈琲 ふじみ野店」(埼玉県ふじみ野市)を開業し、現在は55店舗まで増えたコナズ珈琲。あえて郊外に出店し、90坪以上の広い面積にハワイ空間を作り上げている。メニューには、ロコモコやガーリックシュリンプ、パンケーキ、アサイーボウルなど、ハワイの定番料理が並ぶ。

ハワイ空間を作り上げ、人気を得ている「コナズ珈琲」(写真は名取店、KONA’S提供、以下同)

 非日常のハワイ空間やゆったりと過ごせる店づくりが女性層に支持され、週末は最大で2時間もの待ち時間が発生する人気ぶりだという。

 売上高も好調だ。トリドールHDの2026年3月期決算では、コナズ珈琲の売上高は前年同期比16.9%増の133億4200万円となった。一方、新業態の準備や既存店の改修工事などの投資により、コナズ珈琲を含む「国内その他」の事業利益は同6.6%減となった。それでも、コナズ珈琲は順調な成長を続けている。なぜ新業態を立て続けに開業したのか。

 「コナズ珈琲は90〜130坪の広い店舗に駐車場も必要なため、出店できる場所が限られます。土地探しから開業まで約2年かかることもあり、以前からコンパクトで短期間に出店できる新業態を構想していました。2つの新業態を続けて開業したのは、物件の巡り合わせが重なった結果で、当初から狙っていたタイミングではありません」

駅チカの店舗も展開するが、郊外ほどの勢いはないそうだ

 コナズ珈琲では、2025年6月にJR西荻窪駅から徒歩4分の立地に駅チカの店舗も出店したが、郊外店ほどの勢いはないという。やはりこのビジネスモデルは郊外との相性が良い一方、クルマで来店する人が多く平日夜間は集客が弱くなる。加えて、アルコール類の注文も伸びにくい。そんな背景もあり、駅チカに出店しやすい別業態を本格化させたという。

KONA'Sの阿部和剛社長(筆者撮影)

 現在、コナズ珈琲では4つの業態を展開する。「コナズ珈琲」、マラサダの専門店でテークアウト専用の「PALM WAGON(パームワゴン)」、カフェブランド「ノーズコーヒー」、そして、ダイニングレストラン「グッドネス」だ。

 新業態の「ノーズコーヒー」は、コナズ珈琲の要素を取り入れつつ、ハワイのサンセットのような日常感を演出した。目的地として訪れる店ではなく、日常のスキマ時間に立ち寄れるカフェとして、人流の多い商業施設へ出店している。どんな店なのか。

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