平均で見ると、40代の転職後の年収は前職を下回る。しかし、実際には転職後に年収が増えた人のほうが多い。2025年度では、40代の転職で年収が「増えた」は52.7%、「減った」は45.8%だった。
過半数が増えているのに、平均が前職を下回るということは、減った人の下げ幅が、増えた人の上げ幅を上回っていることになる。年収が下がりやすいのは、専門性を生かしにくい職種・業種へ転職する場合や、大企業から規模の異なる企業へ移る場合だ。ただし、一時的に年収が下がっても、成果次第でポジションの上昇とともに年収が上がるケースある。
また、転職前の年収は実際に受け取っていた実額であるのに対し、転職後の年収は内定時点で企業が提示する理論値であり、残業代などが十分に反映されていないこともある。この差も、平均値を押し下げる一因になっている。
それでも、一定数の40代は年収を下げてでも転職を選んでいる。何を優先して、その決断に至ったのか。2つの事例を紹介する。
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