40代の市場価値は、今後も高まる可能性がある。AIの普及で1人が生み出す成果の差が広がる中、桜井氏は40代の強みとして、顧客の感覚や業務要件への理解といった、現場に根差したドメイン知識を挙げる。「加えて、新しい技術への感度が高く、変革の経験を積めた人材は市場価値が一気に上がる可能性を秘めている」
組織の中での役割にも変化がある。「40代は昭和と令和の間の世代。昭和的な仕事への向き合い方も、若手に多い令和的な価値観も理解できるのが強み。だからこそ、経営方針と現場をつなぐ役割を担える」(桜井氏)。管理職を敬遠する若手が増える中、こうした40代の管理職人材は改めて評価されつつあるという。
また、パーソルキャリアが調査した別データでは、ミドルシニア層(45〜60歳)でも2025年の転職者数が2019年比で136%増と、40代より上の世代でも、転職の勢いは増している。
ただし、全員の年収が上がるわけではない。企業と個人の適材適所がどこまで実現できるかが鍵になる。
転職後の平均年収だけを見れば、40代の転職はネガティブに映るかもしれない。しかし、実際には過半数が年収アップを実現し、企業からも即戦力人材として強く求められている。「下がるから動かない」という常識は、すでに過去のものになりつつある。
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