似たような現象は、単なる業務効率化のアイデアを募集する取り組みでも起きている。
ある会社では、AIでプレゼン資料を作った部門や、AIエージェントを開発した部門が表彰された。AIエージェントで業務を効率化しようという試み自体は、決して悪いことではない。
しかし実際のところ、その表彰されたAIエージェントは、活躍できるシーンが極めて限られていた。ごくまれにしか発生しないケースのためだけに、日々の業務でAIエージェントの活用を強いられた部門は、内心うんざりしていたという。
この、AIが絡めば何でも評価されるという狂騒的な事態は、一体いつまで続くのだろうか。
AIを使い続けることで思考力が落ちていく「AIデスキリング」とも、筆者は関係が深い気がしている。AIを使っていくうちに、ドンドン判断力、思考力が落ちていくからだ。評価者側もAIの見栄えに気を取られて「本質を見抜く思考力」が落ちているのではないか。
企業が生き残るためには、積極的なAI活用は避けては通れないだろう。しかし、AIに踊らされ続けると、組織や個人の“地力”が静かに削られていく。ここには、十分に気をつける必要がある。
書類でよく見る「シヤチハタ不可」、シヤチハタ社長に「実際どう思ってますか?」と聞いたら意外すぎる答えが返ってきた
「あの時気付いていれば……」 モンスター社員を面接で見抜く、たった一つの重要質問
ニトリHDの時価総額半減……「36期成長神話」が崩壊した、これだけの理由
サンリオ株価、まさかの「ほぼ半値」に……なぜ? ジャパンIPに降りかかった災難の正体Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PR注目記事ランキング