商品の特徴は販促にも生かされた。「熱湯禁止」という大きな表記には、冷水専用の商品であることを伝え、誤って熱湯を注ぐことを防ぐ目的がある。一方で「カップヌードルなのに熱湯禁止」という意外性そのものも、商品の特徴を伝えるフックとなっている。
「カップヌードルは熱湯で作る」という認識が定着しているからこそ、「禁止」の2文字が目を引く。商品の制約が、そのまま強い広告メッセージになった形だ。
ただ、今回はテレビCMを制作せず、インフルエンサーや一般消費者による情報発信を主軸にした。これまでになかった新製法で、しかも熱湯を使わないとなれば、実際に作ってみたくなる。商品のユニークさや新しさを生かし、試した人の驚きが広がる形を狙ったのである。「暑い時期に冷たく爽快なものを食べたい」というニーズに性別や世代による大きな違いはないと考え、ターゲットもあえて絞らなかったという。
発売後の反応は当初の想定を上回った。7月20日に発売し、8〜9月頃までは在庫が持つと想定していたが、想定以上の引き合いがあり、約1週間でメーカー出荷分がほぼ完売した。
土岡氏は発売後の反応について、「『冷水で作れるのがすごい』『どういう仕組みなのか』『また食べたい』といった声が寄せられていて、素直にうれしいです」と話した。
なぜファミマの「1998円腕時計」は完売したのか “ちょうどいい一本”がササった理由
富士そば「外国人観光客お断り」は悪なのか 立ち食いそば騒動が問いかけた現実
「JALとANA」どこで違いが生まれたのか? コロナ禍を乗り越えた空の現在地
「廃虚アウトレット」の乱立、なぜ起こる? 絶好調なモールの裏で、二極化が進むワケCopyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PR注目記事ランキング