冷しカップヌードルは熱湯が必要ないため、非常食としても注目された。
災害時には、冷水をすぐに用意できるとは限らない一方、現場でお湯を沸かすための熱源を確保できない場合もある。
日清食品は、非常食を主目的として開発した商品ではないものの、常温の水でも調理できるため、「水だけで食べられる」という特徴が、もしものときにも役立つ可能性があると考えている。
同社は、この冷水で食べるカップヌードルを一時的な企画商品で終わらせるのではなく、「新たなカテゴリーとして定着させたい」としている。
土岡氏は「私も夏には冷たいそうめんやそば、うどんなどが大好きでよく食べます。冷しカップヌードルは冷蔵庫から水を注いで待つだけで食べられるので、夏の新たな食の選択肢になればうれしいです」と話す。
同社はこれまでにも、お湯を注ぐだけで食べられる「カレーメシ」や、チキンラーメンをそのままかじる用に開発した「0秒チキンラーメン」など、従来とは異なる食べ方を市場に提案してきた。
今回の冷しカップヌードルもこれまでにない仕様だが、その商品開発に共通点はあるのだろうか。
「日清食品は世界初のインスタントラーメン『チキンラーメン』から始まり、その後、世界初のカップ麺『カップヌードル』を生み出しました。新しい食を世の中に提供していく姿勢は、ずっと受け継がれていると思います」と土岡氏は話す。
冷水だけで食べられるカップヌードルも、同社が重ねてきた「新しい食」の提案の延長線上にあるといえそうだ。
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