イオンでは2026年9月8日、PB「トップバリュ」から「ストレッチデニムパンツ」「スウェットシャツ」「スウェットパンツ」(各1100円)を数量限定で発売した。価格を従来商品の約3分の1に抑えている。
イオンでは、トップバリュの中でも「安さ」に重点を置いたシリーズ「トップバリュベストプライス」において、2026年から衣料品のラインアップを強化している。同シリーズが好調に推移しており、低価格のカジュアル衣料に着目した。
「家族」をターゲットに据える同社のデニムは、日常的な“使いやすさ”を重視した。素材は綿を主体に、ポリエステル、レーヨン、ポリウレタンを使用し、ストレッチの効いたソフトな着心地に仕上げた。レディースは「ストレート」と「ワイド」の2種類、メンズは18サイズを展開し、子ども向けも用意した。
低価格の背景には、さまざまな工夫がある。通常とは異なり、本商品ではグループ全体でデニムパンツの需要を集約し、工場の閑散期を狙い、カンボジアの工場で一括生産した。また、裁断やファスナーの取り付けなど、従来は人手で行っていた一部工程を自動化した。
想定を超える販売状況で、9〜10月の2カ月の販売予定数量を約1カ月で達成したという。販売数は非公開だが、デニムパンツ全体で昨年同時期の約10倍を目標としている。すでに、人気サイズは完売している。
「GMS(総合スーパー)事業において、衣料品は非常に苦戦しています。そんな中、『1000円デニムパンツ』を発売し、お客さまを呼び込む効果がありました。これが同製品の最大のメリットだと考えています」(イオンリテール 小田嶋氏)
節約志向が高まり、衣料品にかける支出が減少傾向にある中、小田嶋氏が言うように、GMS業界の衣料品事業は低迷している。イオンでは、2026年2月期のGMS事業の営業利益率が0.58%だった。そうした中、「1100円デニムパンツ」が衣料品フロアへの集客を促す起爆剤になったわけだ。
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