私のグループがまず行ったのは「ベーシックドライビングレッスン」。
ここでは運転に際しての基本的なドライビングポジションや、フル加速時からのフルブレーキングを学びます。スクールカーはホンダのフィットでした。
ねえねえ皆さん、突然ですが、床にベタっとペダルが付くまで加速をしたことがありますか??
私の愛車・バルケッタはトルクが細いので案外法定速度内でベタ踏みすることができるのですが、今の普通のクルマはそんなにパカパカ踏まなくったってしっかり加速できますから、踏んだことのないって方のほうが多いのかもしれません。
そうして思いっきりアクセルをベタに踏んだ状態から今度は急ブレーキです。
またまたおうかがいしますが、ガン! とブレーキを踏みこんで、ABSを効かせたことがある方っていらっしゃいますか?
なくていいんです。ない方がいいんです。ほんとはそんな経験、一般道ではしちゃいけません。私だってクローズドコースでしかそんな怖いコト、したことありません。
でも、いざというときのために経験しておくのはとっても大事。ここではそれがとっても安全に体感できちゃいます。
助手席にはこの道のプロ! ベテランのインストラクターが同乗してくれて、加速のタイミングとブレーキのタイミングを教えてくれるんですから安心です。
万が一、怖くなっちゃって上手く加速&ブレーキングできなくて、失敗したとしても大丈夫。だってコースは笑っちゃうくらいデッカイんですから、ほかのクルマにも壁にもぶつかることはありえません。
ではここで、レッスンのポイントをまとめてみます。
本当の緊急時、事故の明暗を分けるのは完全に停止するまでの数センチかもしれません。素早く正確なブレーキを練習することによって助かる命があるのかもしれないし、あなたの大事な愛車を守れるかもしれないのです。
さて私に下された評価ですが、「踏み換えスピードは合格だが、もっと踏み始めを強く素早く!」との指導でした。
自分では思いっきりクイックなつもりだったんですが、まだまだ甘いようです。
プロレーシングドライバーと一般人の差が一番明確なのは「加速」ではなく「減速」とよくいいます。いかにブレーキングが上手かによって、タイムが変わってくるんですよね。
まだまだトレーニングは始まったばかりですが、今回はここまで。次回はもっともっと目からウロコなドライビングテクニックをお伝えしていきたいと思います。
今井優杏(イマイ ユウキ)
2006年にレースクイーンを引退し、レースを通じて知ったクルマの素晴らしさを伝えたい! とモータージャーナリストに転身。また、MCとしても、モータースポーツ関連イベントを中心に幅広く活動中。
愛車はFIAT・バルケッタ(赤)。ラテンのクルマを愛する情熱系。
クルマは所有も運転もJOIA(喜び)。もっと楽しみましょう!!
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