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» 2009年03月31日 15時06分 公開

カシオ、バーゼルで次期FROGMANのモックアップなどを公開+D Style News(2/2 ページ)

[永山昌克,ITmedia]
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ヨーロッパでの“カシオ”ブランドの構築

photo Harald Schroeder氏

 「スイス時計が売れなくなってきている今こそ、当社がシェアを拡大するチャンスです」。そう語るのはカシオ計算機の欧州法人であるカシオヨーロッパでマーケティング統括を担当するHarald Schroeder氏だ。世界的な景気後退の影響で、スイスをはじめとする高級ブランド時計は買い控えの傾向にある。しかし、同社はターゲットや価格帯が異なる幅広いレンジの商品を持っていることが、不況下での強みになるという。

 カシオヨーロッパでは、大きく分けて2つの層に対するマーケティング活動を行っている。1つは、すでにG-SHOCKというブランドや、時計メーカーとしてのカシオを認知している30歳代以上の人に向けたアプローチだ。

 同社の時計は、80年代後半からヨーロッパでの販売を開始し、90年代にはG-SHOCKが大きなセールスを記録した。その時代の購入者は、G-SHOCKを「ファッションブランドの時計」、または「タフネスやテクノロジーに優れた時計」としてとらえた。

 「90年代にG-SHOCKを購入した人たちの中でも、“ワイルド・アット・ハート”――つまり心の中にワイルドな精神や若さを持っている人たちは、現在でも、もう一度G-SHOCKを買ってくださっています。それは、単なるファッションブランドではなく、G-SHOCKのタフネス性や技術力を認めてくれているからです」

 同氏によると、特にドイツでの“カシオ”のブランド認知率は高く、約70%にもなるという。ただしこの数字は、必ずしも時計メーカーとしてのカシオではなく、デジタルカメラや楽器など他の商品の力も加わったものだ。時計メーカーとしてのカシオのブランド認知は、10代から20代のヨーロッパの若者たちの間では、現時点では高いとはいえない。だからこそ、中高年層へのアピールとは別に、若年層に向けたもう1つのアプローチが必要だという。


photophoto 会場付近で出会った地元の若者。彼女らは時計はしていない(写真=左)。イングランド出身の彼女とスイス人の彼(写真=右)
photo 注目を集めるカシオの時計。バーゼル市内の時計売り場にて

 「携帯電話の普及による若者の“時計離れ”の傾向は、日本と同じようにヨーロッパでも見られます。しかし、例えば中国製のような安価な時計の需要は減っていきますが、ブランド力を備えた時計であれば、若い人にアピールができると考えます。また、“世界的な不況”については、若い人はあまり気にしていないと思います。彼らには、ブランドに対するあこがれや、いい時計を持ちたいという所有欲があります。そんな若者に対して、魅力やあこがれになるブランドを築くことが重要なのです」

 さらに年齢層を問わず、明らかなベネフィットを訴えることが必要だと、同氏は考えている。具体的には、時刻を自動修正する電波受信機能や、電池交換不要のタフソーラーといった同社技術による“メンテナンスフリー”の利便性だ。これらを訴求しつつ、欧州におけるカシオのブランドイメージの構築を図っていくという。

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