キャットウォークなスポーツワゴン「プジョー407SW」:+D Style モテるクルマの選び方
中距離移動用クルマとして「プジョー407SW」を試乗してみました。「走り」を忘れられないけど家族が増えた、仕事で荷物が多い、なんて事情の方には、激しくオススメしたいモテ車です。
207CCの快適な乗り心地に味をしめちゃった私、ちょうど自走での中距離出張の予定が入ったのをいいことに、「ほかになにかオススメのクルマはありませんか?!」と、プジョージャポンに聞いてみました。
やっぱり試乗会なんかでちらっと1時間程度乗っただけでは、クルマの持ち味ってなかなか把握できないもの。中距離くらいの走行は、私にとって絶好の試乗チャンス、なんです。
「それじゃ、これなんてどうでしょう??」と貸していただいたのが「プジョー407SW」。
“SW”とはスポーツワゴンのイニシャルですが、プジョーでは敢えてこのモデルを「ステーションワゴン」ではなく「スポーツワゴン」と位置づけています。それは「より走りを楽しむためのモデル」だということの強い主張なのですね。
「乗り比べていただくと、207との乗り味の違いをよくお分かりいただけると思います」ということで、「そんなに違うのか、そうか、どれどれ……」とワクワクしながら乗り込んでみました。
207のベースグレードは全長・全幅・全高が4030×1750×1470に対し、407SWは4775×1840×1510とかなりサイズアップします。「7」のつくシリーズの中で、大小2つのモデルの乗り比べ! 今回は引き続きプジョーから、スポーツワゴンの407をご紹介しちゃいます。
走り出すと、そのしっとりした「重厚感」に心地よく包まれます。
ここのところ、愛車バルケッタを含め、コンパクトカーを乗り継いでいたのもあって、「軽さ」を感じ続けていたことにも起因してしまうのですが、この重厚感は心地よいフィーリング。ただ重い、というのではない、リッチな質感です。
「ねこ脚」と呼ばれる、柔らかいのにくにゃくにゃしていない気持ちいい足回りは、前回の207CCの回にも書かせていただきましたが、この407SWではさらに強くソレを実感できます。
コーナーに差し掛かったときの足回りの「しなり」の気持ちよさは、まるですう〜っと路面にボディが吸い寄せられるようなかんじ。都内から宇都宮方面に向かうルートを設定したのですが、山間部に差し掛かったときの高速走行でタイトなコーナーが連続したときはとっても楽しかった!!
なんて滑らかなんだろう、と、お尻に神経を集中してしまったほどです。
これなら箱根の温泉に、憎からず思ってる人とドライブ……なんてときの道中も楽しいでしょうね。
さて、407SWには直4の2.2(4速AT)とV6の3.0(6速AT)がラインアップされていますが、私のお借りしたのは2.2のほう。山道に差し掛かったSW、ハンドリングは非常に快適なんだけど、いかんせんパワーが物足りない。
リアシートにはこんなサンシェードも付いていました!! カーショップなんかで吸盤式の後付けにすると、窓の開閉に不便だったりして……でも車内の左右で「日陰は寒いし日向は暑いし・・・」なんてシチュエーションはよくあること。で、案外年中必要なサンシェード。こんな風に付いててくれれば、後部席も快適ですよね
207CCよりもさらに4速ATということが痛手になってきてしまいます。
このときは私1人、荷物もごくごく少なかったので不満は感じませんでしたが、家族でお出かけ、もしくは友達と一緒に旅行……なんてシチュエーションで、乗車定員5名ギッチリ、荷物も満載!! だったなら、パワー的にはかなり物足りないかもしれません。
しかし、この2.2と3.0には、お値段にして80万円の差が!! 2.2は396万円、3.0は476万円なんですよね。
この差を考えると、頻繁に大人数で移動しない人は、絶対的に2.2で充分でしょう。
ベースグレードではファブリックシートが装着されていますが、これも207同様、カラダをしっかりサポートしてくれる形状になっています。若干固めにできていますから、スポーティに乗りたい人のハンドリングにもしっかり応えてくれそう。ゴージャスに乗りたい人にはレザーパッケージも用意されています。
スポーツワゴン、というからには気になるラゲッジですが、コレはもう、他グレードと比べればダントツに荷物がどかどか積めちゃいます。
後部座席をフラットにしたら、特大サイズのスーツケースがラクラク2個以上は入っちゃう。しかも、このラゲッジはガラス部分だけがかぱっと開いて、少しの荷物ならそこから積み込めるようになってるのもポイント。
ラゲッジにごちゃごちゃ荷物を詰め込んじゃってるときに、ハッチバックを開けたら乱雑な中身が丸見え……なんて、デキるオトコならゼッタイにしちゃいけないマナー!!
いくら普段ステキなスーツをびしっと着こなしていても、それじゃ雰囲気台無しです。案外女性はそんなところもチェックしちゃってますから、あまりにだらしないトランクは、丸見えにならないに越したことはありません。
でも、クルマに荷物入れっぱなしのヒトって、多いでしょ?? その点このガラス部分だけが開くラゲッジがあれば、プライバシー保護も万全。
これからのイベントシーズン、デートで増えた女性のお買い物ペーパーバッグなんかも、スマートにしまってあげられますよね。エスコートもスマートだし、ガラスだけが開くハッチバックってポイント高いです。
日常の色んなシーンに寄り添うSW、この407SWにはHDDナビが標準装備されてるのも嬉しいところ。納車されてすぐに、知らない場所にもお出かけできます。
コンソールボックスはやや後ろにレイアウトされていますが、写真の私の指あたりにあるレバーを上げればぴょこっと前に出てきて、ヒジ置きには最適な場所に収まります。そのコンソールボックスとシフトレバーの間に配置されているのがちょっと残念なリモコン置き場
このナビはリモコンで操作するタイプのもので、タッチパネルに慣れてる人はちょっと操作に手間取っちゃいますが(かく言う私のナビもタッチパネルですので、最初はとまどいました)、何度か使ってるうちに慣れちゃいました。
困ったのはこのリモコンの収納場所。
一応コンソールボックスとシフトレバーの間に収納できるのですが、なんとなくピッタリサイズじゃないので、ぐらぐらしちゃうんです。ここは「ナビ標準装備!」をうたうなら、ちょっと改善してほしいかな。しまうときに違うボタン押しちゃって焦った、なんてこともあったりして。
実はミニバンよりも断然スポーツワゴン派の私。一時期に比べて日本の道路にはこのスポーツワゴンタイプのクルマがめっきり減っちゃったけど。
断然キビキビ走れて楽しい!! から、「走り」を忘れられないけど家族が増えた、お仕事で荷物が毎日たくさん、など、クーペには乗れない……なんて事情をお持ちの方には、激しくオススメしたいです。
乗り降りも低くってラクチンだし、ね。
筆者プロフィール
今井優杏(イマイ ユウキ)
2006年にレースクイーンを引退し、レースを通じて知ったクルマの素晴らしさを伝えたい! とモータージャーナリストに転身。また、MCとしても、モータースポーツ関連イベントを中心に幅広く活動中。
愛車はFIAT・バルケッタ(赤)。ラテンのクルマを愛する情熱系。
クルマは所有も運転もJOIA(喜び)。もっと楽しみましょう!!
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